特定技能の流れ
受け入れまでの流れ
現在、特定技能として外国人労働者を受け入れる方法は以下の3種類です。
- 技能実習2号までを良好に修了した後、無試験(免除)で特定技能に移行する方法
- 日本に滞在している留学生が技能測定試験に合格する方法
- 海外の技能測定試験・日本語試験合格者を日本に呼ぶ方法
技能実習からの移行の流れ
技能実習3号からの移行(2号移行対象職種の場合)※通算10年
技能実習2号からの移行(2号移行対象職種の場合)※通算8年
その中でも、技能実習から特定技能への在留資格変更による移行のケース❶が多数を占めています。より長い期間働いてもらうことや、技能実習生として就労経験があるため即戦力となることがあげられます。
❶の方法の場合、技能実習2号を良好に修了することが条件になりますが、ここでいう良好に修了とは
(1)技能実習2号を2年10か月以上修了したこと
(2)技能検定随時3級または技能実習評価試験専門級の実技試験に合格していること
が必要ですので、既に技能実習生としての経験がある場合3年満了の時点で条件を満たす可能性があります。もし、技能検定随時3級、専門級に合格していない場合は
(1)実習していた会社と監理団体が「評価調書」を作成します
内容:●当時の実習中の出勤状況 ●技能の修得状況 ●生活態度や日本語能力について所見を記載したものただし、実習していた会社と同じ会社で特定技能の申請をする場合には、過去1年以内に技能実習法の「改善命令・改善指導」を受けていないことを条件に評価調書の提出を省略することが出来ます。
特定技能について
主旨
在留資格「特定技能」とは、深刻化する国内の人手不足に対応すべく、一定の専門性・技能を有し、即戦力となる外国人労働者を受入れるために新しく設けられた在留資格です。
概要
現在、日本企業は深刻な人材不足にあり、2018年の有効求人倍率は44年ぶりの高水準となりました。 この対策として、2019年4月より「改正出入国管理法」が施行されたことにより、外国人労働者の受入れ拡大を実施する事でこれからの外国人労働者の増加を見込んでいます。これまでは、いわゆる単純労働に従事できる外国人は、留学生のアルバイトや日本人配偶者・永住者などに限定されていたため、 慢性的な人材不足という深刻な課題を解消するまでには至っていませんでした。
そこで、今回新設された「特定技能」と従来の就業可能な在留資格との主な違いをまとめました。
特定技能 | 技能実習 | エンジニア | 留学生 | |
---|---|---|---|---|
在留資格及び内容 | 特定技能 単純作業可能 | 技能実習 単純作業不可 | 技術・人文知識・国際 業務 単純作業不可 | 留学 単純作業可能 ※週28時間以内 |
在留期間 | 通算5年 (1年、6ヵ月又は4ヵ月毎の更新) | 合計で最長5年 技能実習 1号:1年 2号:2年 3号:2年 | 5年、3年、1年 又は3月(更新可能) | 在学中 |
技能水準 | あり | なし | なし | なし |
入国時試験 | あり (技能試験、日本語試験) ※技能実習2号 良好修了者は免除 | なし (送出機関での選抜試験 あり) | なし (学歴要件あれば実務 経験不要) | なし |
受入企業での人数枠 | なし | あり | なし | なし |
転職 | 可能 | 不可 | 可能 | 可能 |
家族の帯同 | 可能 ※特定技能1号は不可 | 不可 | 可能 | 不可 |
目的 | 人手不足解消 | 国際貢献 | 就労 | 就学 |
特定技能の全14業種
- 介護
- ビルクリーニング
- 素形材産業
- 電気・電子情報関連産業
- 産業機械製造業
- 建設※2号移行可能
- 造船・舶用工業※2号移行可能
- 自動車整備
- 航空
- 宿泊
- 農業
- 漁業
- 飲食料品製造業
- 外食業
弊社での受け入れ対象職種
職種名 | 作業名 |
---|---|
飲食料品製造業 | 飲食料品製造業全般(飲食料品(酒類を除く)の製造・加工,安全衛生) 〔1試験区分〕 |
ビルクリーニング | 建築物内部の清掃〔1試験区分〕 |
素形材産業 | 鋳造・金属プレス加工・仕上げ・溶接・鍛造・工場板金・機械検査・ダイカスト・めっき・機械保全・機械加工・アルミニウム陽極酸化処理・塗装 |
産業機械製造業 | 鋳造・塗装・仕上げ・電気機器組立て・溶接・鍛造・鉄工・機械検査・プリント配線板製造・工業包装・ダイカスト・工場板金・機械保全・プラスチック成形・機械加工・めっき・電子機器組立て・金属プレス加工 〔18 試験区分〕 |
電気・電子情報関連産業 | 機械加工・仕上げ・プリント配線板製造・工業包装・金属プレス加工・機械保全・プラスチック成形・工場板金・塗装・めっき・電気機器組立て・溶接 〔13 試験区分〕 |
建築 | 型枠施工・左官・コンクリート圧送・屋根ふき・土工・鉄筋施工・鉄筋継手・内装仕上げ・表装・とび・建築大工・建築板金・吹付ウレタン断熱 |
造船・舶用業 | 溶接・仕上げ・塗装・機械加工・鉄工・電気機器組立て 〔6試験区分〕 |
農業 | 耕種農業全般(栽培管理、農産物の集出荷・選別等) ・畜産農業全般(飼養管理,畜産物の集出荷・選別等) 〔2試験区分〕 |